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繁殖のコツ〜孵化〜

孵化させるには?

孵化のコツは、産卵させるときと一緒で水温照明時間、そのほかに水中ポンプによる水流の当て方がとても重要です。

 

【水流の当て方】

・・・卵を移動させる・・・

孵化をさせるには、水中ポンプで卵へ水流を当てる必要があります。そのためにまず、卵を親水槽から産卵床ごと取り出して、別水槽へ移動させます。移動先の水槽は、そのまま稚魚育成用の水槽になりますので、90cm水槽を用意しましょう。 

移動の際は、水中から卵が出ないように気をつけて移動させましょう。

 

卵の取出し方@容器を用意する。

@容器を用意する。

卵の取出し方A海水ごと産卵床を容器へ。

A海水ごと、卵の産みつけられた

 産卵床(鉢)を容器に入れる。

卵の取出し方Bそのまま孵化水槽へ移動する。

B親水槽から取り出し、

 孵化水槽へ移動させる。


・・・孵化水槽へセットし、水流をあてる・・・

孵化水槽には、水流を当てる水中ポンプのほかに、酸欠を防ぐため、弱いエアレーションを1〜2個入れておきます。卵には、ポンプでつくった水流を当て、卵が常に揺れているようにします。

孵化水槽のセットのしかた

 


卵に当てる水流の強さの目安は、こちらの動画でご覧いただけます。

上の画面をクリックしてください。

 

 

【水温と照明時間】

カクレクマノミは、卵の中である程度成長します。

そのため、孵化直前ともなると卵の中から外の明るさなどが見えています。

 

自然界では日が沈んでから数時間で孵化するので、水槽でもそのタイミングを見計らって孵化します。

また、水温が1〜2℃変わるだけで孵化するタイミングが変わることもあるので、孵化できるぐらいに卵の中で成長したのに、周囲が明るくて孵化できない・・・なんてこともあります。

 

水温は27℃前後をキープし、照明は12時間点灯にすることで、産卵から6〜7日目の夕方に孵化します。

より孵化率を上げたい場合は、孵化予定日の夕方に、少しも光が入らないように水槽をバックスクリーンや黒いビニールなどで覆いましょう。

そうすることで、孵化するタイミングを合わせることができます。

 

産卵直後のオレンジ色の卵を世話するオス

 

 

産卵直後の卵。

 

オスが世話をしているところです。

 

 

 

 

 

 

 

赤黒くなってきている卵

 

  

産卵4日後の卵。

 

卵の中で成長して、色が変わってきています。

 

 

 

 

 

 

 

目ができてギラギラしている卵 

  

産卵直前の卵。卵の中で目がギラギラしています。

数匹、フライングして孵化しているものも。


このタイミングで水槽を真っ暗にすると、孵化します。

 

遮光が不十分だったり、タイミングを間違えると、ほとんど孵化をせずに死んでしまいます。

卵の管理では、ここが一番のポイントになります。

 

 

 

 

孵化させるコツ!

1.水温・日照(照明)時間・水質を一定にする。

  特に日照(照明)時間が重要!明暗をはっきりつけさせること。

2.卵に当てる水流が弱すぎないこと。
3.孵化するタイミングを見極める。

4.孵化当日に完全に遮光すること。

  特に卵の周辺は光が少しも入らないように。

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