カクレクマノミをはじめとした海水魚の病気でよく聞かれるのは、白点病とトリコディナ病だと思います。
どちらも原虫による病気です。
白点病の場合は、はっきり目に見える場合が多く、魚も痒がったりするので、
“気がついたときには手遅れ…”なんてことはまだ少ないはず。
対処法も、淡水浴や銅、薬浴などがあり、これらの方法で復活させることは、わりとできると思います。
こわいのは、同じ原虫による病気でも、見た目でわかりにくい、トリコディナ病やアミルウーディニウム病と呼ばれる病気です。白点病のような体表に見えるような虫を発見にしにくいため、気がつきにくいのが難点です。
アミルウーディニウム病は、魚を取り出してエラを観察すると、白っぽい点が確認できることがあります。
しかし、トリコディナ病のような症状を出す病気に関しては、顕微鏡で観察しても未だにはっきりと原虫を見つけられたことがありません。
一方で、この病気は細菌性の治療薬などの投薬で治る傾向にあります。
症状は、原虫によるトリコディナ病に似ている、が、細菌性の薬で治る…
そして、ほかの魚よりもカクレクマノミが、とにかくかかりやすい病気…
わたしたちは、はっきりとした原因が掴みにくいこの病気を「カクレ病」と呼んでいます。
その「カクレ病」と「アミルウーディニウム病」について対処法と一緒に紹介いたします。
病気への対策は、日々の観察と、早めの対処が大切です。
また、ここであげた内容は、全てを保障できるものではありません。