Natee氏のファーム編
バンコクから車で約3時間。
世界遺産のアユタヤ遺跡があるアユタヤ県に、Natee氏のブリード場があります。
Ball氏やKitti氏よりも、遥かに規模の大きなブリード場で、ハーフムーン、クラウンテール、プラカット、ベールテールと、幅広くブリードしています。
何個あるのか!!!
ひたすら瓶、瓶、瓶です!!!
稚魚をストックするコンクリの丸池の数も桁違いです!!
品種ごとに分けられてブリードされています。
お客さん用の展示スペースも日本では考えられない規模です!!!
こちらのファームでも、もちろん、瓶の中身を地道にチェックしていきます!!!
夕方になると、バンコク市内は酷い渋滞となるため、我々が滞在できる時間は、たったの2時間です!!
この“瓶の海”の中から、極上個体を選別するには、運も必要となってきます。
どのブリーダーでも瓶のつくりは一緒です。
もちろん、ここでもメスを選びます!!
日本の市場に出ているのはオスが多く、極上個体のメスはあまり出回っていません。
また、オスとメスは分けて飼育されているため、選んだ極上のオスに合う極上のメスは、自分自身で選び出さなければなりません。
ここでは、上質なクラウンテールのプラチナ個体をペアで選ぶことができました!!!
こうして現地まで出向いたからこそ、です。
Natee氏の手作り繁殖セット。
非常に研究熱心なブリーダーであり、常に新しい品種を探求しています。
これは、ハーフムーンダンボのショートボディ。
もちろん、これから繁殖に挑戦するための親個体です。
胸ビレの大きさだけでも、Natee氏のレベルの高さがよくわかります。
こちらがNatee氏。
ベタ仙人と呼んでも過言ではないほどの人物です!!
実際、我々を案内してくれる現地ガイドも、彼の浮世離れしたベタ中心の生活とベタに対する情熱は異常だ、と言っていました(笑)
こちらが、Natee氏オリジナルの品種!!
その名も「ハーフサン」!!!
ハーフムーン、クラウンテール、ダブルテールをかけあわせた新品種です!!
まだまだタイ国内での認知度も低いですが、タイのベタ専門誌にも紹介されていました。
買い付けの際も数匹しか入手できないので、手に入れた方はラッキー!?
こちらはクラウンテールのダンボです!!
胸ビレまでクラウンテールの特徴が出ていたのは驚きでした!!
プラカット、ハーフムーン、ジャイアントプラカットときて、ついにクラウンテールのダンボも登場しました!!
初めの頃につくられていたダンボの体色は、必ずバイオレットバタフライでしたが、こちらのクラウンテールのダンボは、グリーンメタリック。
作出過程が違うのでしょうか?
詳しくは教えてもらえませんでした…。
大自然に囲まれたNatee氏のファーム、
こんなモノが出現することも・・・!?
Natee氏が仕留めたというコブラが吊るされていました…。
ベタはもちろん、毎回刺激的な出会いのあるNateeファームでした。
ちなみに・・・
どのブリーダーも以下の点においては、ほぼ同じ内容でした。
ファームでの水換えの様子
★水換えは週1回、オーバーフローで。
あの数の瓶、全てを地道に!!!
ただ、便利(?)な手作りの道具を使っていました。
★エサは生きた赤虫やミジンコのような微生物。
稚魚には、ゆで卵の黄身やインフゾリア。
★生後3ヶ月で出荷可能サイズに。
★繁殖に使う個体は生後4ヶ月以上のものを使う。
あなたのベタを繁殖させる際の、ヒントになるかもしれませんね。