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ベタのカラー分類

ベタは、さまざま品種が存在すると共に、カラーリングのパターンが非常に多いのも特徴です。このページでは、ベタのカラーについて、大まかにまとめたものを紹介します。

 

〜ソリッド(単色系)〜

全身が1つの色に染まるものを指します。完全、完璧なソリッドは現時点では存在していません。頭、エラ蓋、腹ビレの先などに異なる色が出やすいですが、ある程度は仕方がない部分もあります。光沢のある鱗(輝点:イリデセンス)や、黒ずみ(ウォッシュ)のないものほどハイグレードとされます。

 イリデセンス
イリデセンス
 イリデセンス(拡大)
イリデセンス(拡大)
 ウォッシュ
ウォッシュ
 ウォッシュ(拡大)
ウォッシュ(拡大)

 

 

ブルー系

ロイヤルブルー

ターコイズブルー

光沢のない深みのある青。純粋な意味でのソリッドブルーです。

緑色の光沢のあるソリッドブルー。弊社では「グリーン」という名前で呼ばれます。

ロイヤルブルー ターコイズブルー

 

スチールブルー

マットブルー

金属光沢のない灰色がかった青色のような、比較的地味なブルー。 渋いです。

定義がはっきりしているものではありませんが、金属光沢のあるスチールブルーです。

スチールブルー マットブルー

 

レッド系

スーパーレッド

ピュアレッド

真っ赤。

イリデセンス、ウォッシュの限りなく少ないものを指します。

スーパーレッドに比べて、多少、イリデセンスやウォッシュのあるものがこう呼ばれています。

スーパーレッド ピュアレッド

 

カンボジアンレッド

オレンジレッド

レッドカラーの走りの系統。ヒレに比べてボディが淡い赤色です。

その名の通りオレンジ色の系統を指します。

カンボジアンレッド オレンジレット

 

ホワイト系

オペックホワイト

プラチナホワイト

金属光沢のない、ペンキを厚保塗りしたような、限りなく真っ白に近いカラー。ハイグレードです。

オペックホワイトで、金属光沢のあるタイプがこう呼ばれます。

オペックホワイト プラチナホワイト

 

シルキーホワイト

パステルホワイト

ヒレ先までしっかりホワイトが入らず、クリアフィン(透明)になっているものなどがシルキーと呼ばれることが多いです。

淡く、他の色が入るもの。純粋な意味でのソリッドと言うより、下記のマルチカラーとの境界線のようなパターンです。

シルキーホワイト パステルホワイト

 

イエロー系

インテンスイエロー

イエローゴールド

絵の具のような鮮やかで均質な黄色。イエローの中では最もハイグレードです。

金属光沢のある黄色を指します。

インテンスイエロー イエローゴールド

 

レモンイエロー

パステルイエロー

インテンスイエローよりもやや薄い黄色です。

黄色と肌色の中間のような淡い黄色です。

レモンイエロー パステルイエロー

 

パープル系

ラベンダー

そのほか

ローズピンクというカラーにバタフライが発現しているこのタイプは、「ラベンダーバタフライ」と呼ばれています。パープル系統の代表的な品種です。

パープル系は、色の発現具合によって、「ローズピンク」や「バイオレット」など、様々な呼び名があります。

 

下のような、ラベンダーバタフライのボディにブルーの光沢が入るこのタイプは「サラマンダーバタフライ」と呼ばれています。

グラデーションが美しく人気が高い品種です。

ラベンダーバタフライ サラマンダーバタフライ

 

ブラック系

メラノブラック

黒い体色のカラー。真っ黒な個体ほどハイグレードですが、完全なブラックは存在していないと言われてきました。

 

これは、メラノブラックのメスが致死遺伝子を持っており、メラノブラック同士の交配ができないからです。そのため、作出は他のカラーのメスとの交配によって作られていて、どうしても他のカラーが一緒に発現するタイプが多くなります。多くの場合、スチールブルーのメスと交配させているようで、ブルーの個体が多く発現しています。また、ブラックとブルーの個体は、ブラックオーキッド(黒蘭)とも呼ばれています。

メラノブラック メラノブラック メラノブラック

 

〜バイカラー(2色)〜

ボディとヒレが別の色で2色に分かれているもの。背ビレの前部にボディの色が入ることが多いです。

バイカラー1 バイカラー2

 

マスタードガス

バイカラーの代表的な品種。ボディがブルー、ヒレがイエローのパターンを指します。ブルーとイエローのカラーリングは、淡水の熱帯魚にあまりないためか、非常に人気が高いです。

マスタードガス1 マスタードガス2

 

〜マルチカラー〜

2色だがバイカラーの定義に当てはまらないもの。または、3色以上で構成されているカラータイプです。分類不能なカラーパターンのほとんどは、大きい意味でこのカテゴリに分類できます。表現できるパターンが非常に多く、個性豊かな個体が多くあります。

 マルチカラー1  マルチカラー2  マルチカラー3
 マルチカラー4  マルチカラー5

 

トリバンド

マルチカラーの中でもボディ、ヒレの付け根、ヒレ先でカラーが別れているもの。バタフライ(下記記述)の白い縁取りを 1色と数え、トリバンドとしているパターンもあります。

 トリバンド1  トリバンド2
 トリバンド3  トリバンド4

 

〜マーブル〜

大きく分けるとマルチカラーに分類されますが、色の発現がまだら模様、大理石状に発現したタイプです。こちらもカラーバリエーションが豊かで、コレクション性も高く、人気があります。

 

しかし、模様の変化が起こりやすく、まったく違う柄に変わってしまうことも多くあります。極端な例では、1日で柄が変化する場合もありますが、そういった変化も是非一緒に楽しんでいただきたいと思います。3色以上で構成されているものは、「ファンシー」とも呼ばれていますが、定義があるわけではありません。

 マーブル1  マーブル2  マーブル3
 マーブル4  マーブル5  マーブル6

 

 

コイマーブル

マーブルの中で、錦鯉のパターンによく似た、赤、白、黒を基本に構成されたカラーパターンです。(稀に青が入ることもあります。)比較的新しく、特に人気が高い品種です。

 コイマーブル1  コイマーブル2  コイマーブル3
 コイマーブル4  コイマーブル5  コイマーブル6

 

 

キャンディ

赤、黒2色のコイマーブルに黄色やオレンジを追加して3色以上になったベタをキャンディと呼びます。青色が入りさらにカラフルになったものや、金属質の鱗が散り散りに入るギャラクシーと呼ばれるベタなどが現れています。

 キャンディ

 

 

カラーの分類ではないが、上記パターンに同時に発現することのある品種名

〜バタフライ〜

一般的には尾ビレ、背ビレ、尻ビレが白く縁取られているものを指します。縁取りがヒレの半分ほどにおよび、境界線が明瞭かつ同円心状になっている個体ほどハイグレードであるとされています。コンテストクラスになると、胸ビレ、腹ビレもバタフライであることが要求されます。

 バタフライ1  バタフライ2
 バタフライ3  バタフライ4

 

〜金属光沢系〜

〜ドラゴン、メタリックなど〜

特に定義が決まっているものではありませんが、金属光沢のある鱗が、全身またはボディに広がっている個体のことを指します。最近では全身にびっしりと金属光沢に覆われている個体も多く見られます。

 ドラゴン1  ドラゴン2
 ドラゴン3  ドラゴン4

 

 

カッパー系

金属光沢系、メタリック、ドラゴン等の中で、銅色の発色を持つものはカッパー、またはコッパーと呼ばれています。銅色を英語にするとcopperと言いますが、これが名前の由来です。このタイプは、文字通り、銅色の金属光沢に覆われています。最近は、改良が進み、銅メダルのような茶色というより、シルバーに近いものが多くなっています。

 カッパー1  カッパー2  カッパー3

 

 

サムライ

金属質の鱗が頭部から背中にかけて乗るものをサムライと呼びます。黒色の体に銀色が乗るものが基本的なサムライですが、鱗が青いブルーサムライや、体が赤色のレッドサムライなど新しい品種も作出されています。

 サムライ

 

 

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