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第34回日本観賞魚フェア レポート

今年も春の風物詩ともいえる日本観賞魚フェアが2016年4月8,9,10日に行われました。会場は例年通り、東京都江戸川区にあるタワーホール船堀です。8日午前中に金魚、メダカ、ディスカス、水草レイアウト、ベタ、グッピー、レッドビーシュリンプの審査が行われ、午後2時から開場になります。会場は連日入場者で賑わい、テレビの取材も入っていました。また、最終日の表彰式には東京都の舛添知事もいらっしゃいました。

 

金魚の品評会は金魚養殖業者だけでなく、卸業者、小売店といった金魚のプロ、そして一般の愛好家までだれでも出品可能です。毎年秋に愛知県弥富地方で開催される金魚日本一大会に並んで、トップクラスの金魚が一同に会する年に1度の一大イベントです。今年から審査する品種が大きく増えて36部門になりました。各品種ごとに優勝魚が決まった後、優勝魚の中から農林水産大臣賞を決定します。審査員全員が、ふさわしいと思う1匹に投票して決められます。

 

2016日本観賞魚フェア審査風景

 

 

 

 金魚オークションは毎年恒例となりました。3日間とも開催され、ランチュウや更紗和金のような馴染みある品種から、あら玉の華など珍しい品種まで高品質な金魚がオークションにかけられました。開始価格はどれも格安。オークションコーナーはひときわ盛り上がりをみせていました。

 

2016日本観賞魚フェアオークション風景

 

 

 

今年は、ベタのコンテストも行われていました。ベタはここ数年で凄まじい勢いで新しい品種がリリースされていることもあり、注目度上昇中。メインの生産国であるタイからは、日本だけではなく、ヨーロッパ各国や中国にも輸出されており、世界的にベタの人気が高まりつつあるようです。ジャイアントと呼ばれる種類も以前はプラカットだけでしたが、今ではプラカットハーフムーンジャイアントも登場したり、新しいカラーが増えたりするなど品種はより一層充実しています。コンテストに出品されたおよそ60点が展示され、販売もされていました。会場にはベタ専門店の出展もあるなど日本でのベタブームの盛り上がりを感じました。

 

2016日本観賞魚フェア ベタコンテスト

 

 

 

メダカコーナーも展示品評会・販売が行われており、さらに別の部屋でも即売会が行われていました。メダカも次々と新しい品種が作り出されており、熱心に鑑賞する方も多くおられました。

 

2016日本観賞魚フェア 改良メダカコンテスト

 

 

 

以下に、出品魚の一部をご紹介いたします。例年と比べてここ数年の金魚品評会は、出品数はもちろんのこと、出品される品種の数が多くなりました。体型としては既存の品種に準ずるものが多いですが、珍しい色だったり網透明鱗だったり、本当に色々な品種が出品されるようになりました。また、三色和金や銀鱗三色和金などの和金型の人気が高まりつつあるように感じました。その代わりに、琉金や黒出目金、キャリコ、オランダシシガシラや東錦などの迫力ある親魚の出品数は減ったように感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、金魚の顔を正面から撮影した写真をご紹介します。真正面から見ると、なんとなく金魚にも表情があるように見えてきますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

品種としての優劣だけでなく、こんなふうに金魚を見るのも楽しいですね。

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