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タツノオトシゴとは

水族館の人気者

 確かに馬面ですね。

海底の海藻やサンゴに尾部を絡ませて直立して生活するタツノオトシゴは、その独特の体型から水族館にも多く展示され人気の的となっています。

 

タツノオトシゴの英名はSEAHORSE。

 

日本でもウミウマ(海馬)やウマウオ(馬魚)などの地方名があり、共通して馬に例えられています。

 

 

タツノオトシゴ属 Hippocampus

タツノオトシゴは、ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科タツノオトシゴ属に属する種の総称で、世界の熱帯から温帯の浅い水域に生息し、45種類ほどが知られています。現在も分類研究が進められており、今後も増える可能性があります。

 

日本からオーストラリアの間の西部太平洋海域で多くの種類が発見されています。ちなみに、日本には標準和名タツノオトシゴ(Hippocampus coronatus)が生息しています。

 

彼らの大きさは、世界最小種のサトミピグミーシーホースH.satomiae 全長約1.4cm)から、世界最大種のシーポニー(ポットベリーシーホース)(H.abdominalis 全長約35cm)まで幅広く存在します。

 

彼らの魅力は、そのカラーバリエーションにもあります。カリブ海産のカリビアンシーホース(H.reidi)は、イエローやオレンジなどカラフルなバリエーションがあり、観賞魚として人気があります。

   
最大種のシーポニー H.abdominalis クロウミウマ H. kuda

 

   
ゼブラスナウトシーホース H.barbouri タイガーテールシーホース H.comes

 

   
カラフルなバリエーションがあるカリビアンシーホース H.reidi

 

形態

彼らの体は体輪で覆われ、硬くごわごわしています。吻(フン)と呼ばれる口は長い筒状で小さいのが一般的です。腹びれはなく、オスの腹部には育児嚢(詳しくはこちら→繁殖に挑戦のページへ)と呼ばれる卵を孵化させる器官があります。

 

物に掴まることができる尾部は自在に動き、海藻などに器用に絡ませて潮流から流されないようにしています。

 

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