穂竜 榊氏 2015年 A

愛好会の存在意義

進化を続ける「穂竜」も一度は絶滅の危機を乗り越えたことで、榊氏は自らの作品を「伝承していかなければならない。」そんな想いから「穂竜」に感銘を受けた方達4名と2007年に愛好会を立ち上げることを決意。発足から9年目の2015年(平成27年)には150名を超える愛好家たちが「穂竜」という血脈を大事に育て、切磋琢磨しながら毎年の優等魚を互いに称えあっている。

 

ここであることに気づいた。全国で展開している金魚愛好会は長いもので100年以上の風格ある歴史を持つものもあり、らんちゅうや土佐錦魚、なんきん、地金、オランダ獅子頭、様々な金魚を愛好する会が存在する。しかしそれらはすでに存在している金魚を愛好(品評)したり、作出過程において名称を変え愛好(品評)する会派はあるものの、榊氏のように作出者自身が新しい品種の愛好会を立ち上げ、運営維持、また拡大している会が日本国内にどのくらいあるのだろうか?私自身の勉強不足であれば先に謝らなければならないが、現存する愛好会では、恐らく榊氏ただお一人で、唯一「穂竜愛好会」ではないだろうか?まさに金魚界のレジェンドといって間違いないだろう。

 

冒頭では華やかさがないマイナーな品種と取られかねない発言をしているが、こんなにも愛されている金魚「穂竜」は未だ固定品種(区分)としての承認がないことも事実であり、引き続き穂竜愛好会の精力的な活動が期待されるところだ。さらに語るのなら日本三大地金魚に次いでの地金魚として広く認知してもらいたいものだ。

第九回品評大会 当歳魚之部 優勝

第九回品評大会 当歳魚之部 準優勝

第九回品評大会 当歳魚二部 優勝

第九回品評大会 当歳魚二部 準優勝

第九回品評大会 変わり竜之部 優勝

第九回品評大会 変わり竜之部 準優勝

 

 

 

 

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